
たまひよGAMESでお世話になっている競馬好き素人「とくもり」が、
思い出に浸りながら名馬の事をお伝えしていく記事になっています。
淀を愛した、孤高のステイヤー
上記は日本中央競馬会が発行したヒーロー列伝のキャッチコピーです。
ライスシャワーは生涯成績25戦6勝と、名馬と言われる競争馬の成績としては、少しインパクトに欠けています。
そんなライスシャワーの事を思い出すたびに、一つ忘れられない強烈なエピソードが私の中に残っています。
ライスシャワーがメジロマックイーンに勝つまで、私はライスシャワーという単語(馬名)の意味を知りませんでした。
「式が終わると新郎新婦は手をつないで教会を退出するが、出席者は出口で二人に米粒を降り注がせて新婚の門出を祝福する」
これがライスシャワーの馬名の由来となっています。
しかしその馬名とは相反して現実には、
「ミホノブルボンの3冠を阻止」し、
「メジロマックイーンの天皇賞(春)3連覇を阻止」するなど
悪役や刺客と言われ、ヒールな役割となっていたライスシャワー。
わたしはメジロマックイーンを破り、天皇賞(春)を制した時にこの馬の馬名の由来を知り、
悪役だ、刺客だと言われている世間の評価とは裏腹に、
「凄く良い名前だな」
っと感動しました。
当時の知り合いにこの事(天皇賞)を話し、次の出走予定レース宝塚記念では、
どういう強さを見せてくれるのか、とても楽しみにしていました。
そして・・・
レース当日起こった悲劇。
宝塚記念(京都競馬場)をTVで観戦をしていた私には、
レース中のライスシャワーに何が起こったのか、すぐに察知することが出来ませんでした。
実況から聞こえる、
「ライスシャワー落馬」
時速60kmでレース中走る競走馬にとって、騎手が落ちてしまう「落馬」という表現が
騎手と馬にとってどれほどの出来事なのか
簡単に想像が付きました。
TV中継では、勝ち馬を映す。
応援をしていた私はライスシャワーを映して欲しかった。
経過報告が欲しかった。
無事という報告が欲しかった。
結果は予後不良(安楽死)
例えライスシャワーが無事にレースを終えて生きていたとして、
この後も勝ち続けて強さを発揮できたかどうかは定かではありません。
ただ
私に取っては、とても強く光輝いたサラブレッドの一頭でした。
幸せな行い「ライスシャワー」
悪役・刺客の「ライスシャワー」
相反するように取れる言葉。
忘れられない名馬です。